名刺制作の流れ
依頼〜コンセプト
今回の名刺はイメージカラーは赤っぽい紫、女性に好まれるような、爽やかなイメージの名刺が欲しいとのご依頼でした。
シンプルにしすぎると男性の名刺っぽくなってしまうと思ったので、少し個性的な要素を入れ込み、字体を可愛いものにし、写真を丸く抜き取り、より女性らしい仕上がりにしました。
裏面の業務内容の枠内の文字（右下）は、あえて文字の配置を均等にせず、名刺を渡した際に受け取り側の指で文字が隠れないようにするため、このようになっています。
写真の加工
お写真を数枚ほど送って頂き、その中から２枚を選びました。
（一枚は正面、もう一枚は斜めの角度のもの）
あえて雰囲気の異なるものを選んだ理由は、完成した際に選びやすいといった個人的な解釈です。
そして、お写真の加工したものを見て頂きましたが、少し加工を控えたものが良いということでしたので、一段回加工を控えたものをお出ししました。
どこまでの加工を必要としているか、どこを加工してもらいたいのかは人それぞれ異なるので、加工毎に分けて数枚を保存しておき、ご要望があればすぐに提出が出来るようにしています。
（ご要望がなくてもあらかじめ送ることもあります。）
こちらとしてはあまり加工していないと思っていても、ご本人としては少しの加工でも違ったように感じる、「今日の髪型がイマイチでも、周りからしたらいつも通りである」の原理が働くからです。
ということは、先を読み段階を踏む事でクライアントの満足度は上がり、手間はかかっても結局はそれが近道だったりします。
デザインの提案
女性が好むようなデザインにするべく、私だったらこういう名刺をもらってみたい。と思ったデザインを制作させて頂きました。
一つはシンプルだが地味ではないもの、もう一つは少し個性的なものにしました。
最終的に表デザインを２パターン制作し、後者を選んで頂きました。
文面の追加
表のデザインが決定した後、裏面の文面への追加依頼がありました。
ただ追加するだけでは面白みに欠けたので、少し遊び心を取り入れさせて頂きました。
ここは私のお気に入りポイントとなっています。
※納品前の段階でのご依頼ですので、追加料金等は発生しません。
制作を終えての感想
まず、今回の名刺を制作する上で一番難しかったのは【爽やかなイメージを赤紫で表す】という点です。
爽やか＝青系が一般的なイメージであるかと思いますが、そこをあえて赤紫で表現するというところから始まりました。
ただ、クライアントとお話をしているうちに、クライアントのイメージしている”爽やか”は”きっちり感のある上品なもの”という意味合いもあるように感じましたので、そちらと合わせた構成にしました。
その配慮があったからかどうかはわかりませんが、結果としてはとても喜んでいただける名刺となりました。
このように、表面上の意味合いだけではなく、クライアントとお話した上で感じ取ったことなどもデザインに反映させていくことがとても重要なことだと身に染みて感じることとなりました。
